キッチンカーで開業しようと思ったら!チェックするべきポイント

Kitchen car

飲食店の多様化によりキッチンカーでの販売も当たり前の時代になりました。本記事では、これからキッチンカーで飲食店を開業しようと検討している方に向けて、どのようなことに気をつけるべきか紹介します。

1.キッチンカーを手に入れるには

キッチンカーでの販売をおこなうためには、キッチンカーを手に入れる必要があります。どのような方法でキッチンカーを手に入れられるのでしょうか。キッチンカーを手に入れる方法について紹介していきましょう。

1-1.専門店から購入する

最も簡単な方法はキッチンカーを販売する専門店から手に入れる方法です。既に完成したキッチンカーを購入する方法もあれば、オーダーメイドで1つ1つ注文に合わせて制作をする場合もあります。
専門店で購入すれば、依頼者は何も準備をしないで良いというメリットがありますが、その一方で費用が高くなってしまうというデメリットもあります。
軽自動車などの小型なものであれば100万円〜200万円程度で制作が可能ですが、大型車のキッチンカーであれば、500万円以上最低も必要になることもあります。
少しでも予算を抑えたいのであれば、車両をこちらで用意してキッチンカーにカスタマイズしてもらう方法もあります。資金がなければ別の方法を検討するように心がけましょう。

1-2.レンタルする

購入するのではなく、レンタルするという方法もあります。月契約で借りられるケースもあれば、年単位で契約ができるケースもあります。
レンタルにすれば、金額をかなり抑えることが可能になるので、低コストで開業を進めたいという方におすすめの方法です。

1-3.DIYで制作をする

キッチンカーを自作でカスタマイズするという方もいます。DIYで作成をすれば、他の方法よりもかなり安く制作が可能です。
しかしDIYをおこなうためには、ある程度知識も必要なので、準備期間も必要になります。車のカスタマイズを自分でしたいという気持ちがなければ、別の方法を検討しましょう。

1-4.おすすめの方法は

さまざまな入手方法がある中で最もおすすめの方法は、開業時はレンタルで車を借りて、その後経営が安定したタイミングで車両を購入する方法がおすすめです。
なぜこのような方法がおすすめなのかというと、キッチンカーには開業してからでなければわからないトラブルが多くあります。
課題が分かればそれを対処するような設計のキッチンカーが可能となるので、まずはリスクの低いレンタルを借りることをおすすめします。

2.出店場所について

キッチンカーで成功するためには、出店場所も重要になります。
売れる場所で販売をしなければ、キッチンカーの利益を伸ばすことができません。そのためどこに出店をするか検討するようにしましょう。

2-1.オフィス街

ランチタイムで大きく売り上げを伸ばしたいのであれば、オフィス街がすすめです。
この時、オフィス街を事前に調査することをおすすめします。同じようにキッチンカーが出店していることもあれば、需要がないことも考えられます。
オフィス街の中でも、どこに出店すると集客が見込めるかを検討しながら出店に最適な場所を選ぶように心がけてください。

2-2.郊外

休日におすすめのエリアがあります。ファミリー層が多くいる郊外です。
人が多く集まる公園では許可書を取得すれば販売しても良いというケースがあります。
平日でも時間帯によっては売り上げが伸びることもあるので、集客状況を見極めながらお店を選ぶように心がけてください。

2-3.その他の出店場所

オフィス街、郊外以外にも、商業施設、スポーツ競技場付近など、さまざまな場所での出店が可能です。

2-4.出店すべき場所を選ぶコツ

出店すべき場所をどこにすべきか分からない時は需要で判断するようにしましょう。
さらにこの時重要なことは、季節や時間帯を考慮することです。イベント会場の近くでは、キッチンカーの需要が高い可能性もあります。
さらに、細かい時間帯を分析していけば、キッチンカーの売り上げが伸びるエリアも存在しているので、事前に候補地に足を運び需要を見極めたうえで販売戦略を寝るようにしましょう。
最初から広範囲で展開すると、経営に失敗してしまう可能性があるのでまずはエリアを特定し、徐々に販売エリアを拡大して坂路を切り開いていくようにしましょう。

3.営業許可について

営業許可書を取得していないと、営業ができなくなってしまう可能性があるので、必ず取得するようにしましょう。キッチンカーでは、次のような営業許可が必要になります。

3-1.食品衛生管理責任者

飲食店を開業するために必要な資格です。必ず取得するようにしてください。
この資格は講座を受ければ必ず資格を取得できるので、事前にスケジュールを組んで取得するように心がけましょう。また調理師などの資格を持っていると、この資格を取得する必要ありません。

3-2.営業許可

キッチンカーでは該当する箇所で営業許可を取得する必要があります。
この時注意すべき点が、販売するエリアでの取得が必要になるということです。
例えば、東京都で営業許可が下りていても神奈川県で販売することは違反になるので営業ができません。神奈川で営業をするためには、神奈川県で該当する地域の許可が必要になります。
そのため、販売先の保健所で営業許可を取得するということを認識しておくようにしましょう。
さらに、営業許可といっても販売方法によって営業許可が異なります。例えば、キッチンカーの中で調理をして商品を販売するのであれば、「食品営業自動車」の資格が必要になります。食品を販売のみするのではあれば、「食品移動販売車」の資格が必要になります。販売形態に合わせて営業許可の形態が異なるので注意が必要です。

3-3.特定エリアでの許可証

商業施設やスポー競技施設などでキッチンカーが商品を提供しているケースもあります。
このような場所に出店を検討している場合は、該当するエリアでの許可書が別途必要になります。
許可書を取得するための条件が対象となる商業施設などによって異なるので、将来的にこのような場所での出店を検討しているのであれば、事前に問い合わせするように心がけてください。

4.仕込み場所の確保について

キッチンカーでの開業を考えているのであれば、仕込み場所の確保が必要です。なぜ仕込み場所の確保が必要なのかを紹介します。

4-1.調理が楽になる

キッチンカーでの調理が簡単になります。温めて商品を提供するだけ、商品を焼くなど効率化が可能になり、売り上げ販売数を飛躍的に伸ばすことが可能です。
どこまでの仕込みをおこなうと効率的なのか、開業までにシミュレーションしておくようにしましょう。

4-2.食中毒のリスクを回避できる

最大のメリットは食中毒の回避です。キッチンカーでの仕込みは常に食中毒とのリスクが隣り合わせになっています。
室内で調理しクーラーボックスなどで販売車に持ち込めば、商品のリスクを回避することが可能となります。

4-3.専用のスペースを確保すべきかどうか

専用のスペースが確保できるのが理想ですが、難しい場合は自宅などで仕込みをしても構いません。
キッチンカーの商売が安定したタイミングで専用のスペースを借りるように心がけましょう。

5.成功するために必要なこと

キッチンカーで成功するためには、次のようなこともしっかりと検討する必要があります。
ここからは、キッチンカーを運営していくうえで、気をつけなければならないことについて紹介していきます。
これからキッチンカーを経営しようと考えている方は、開業後にどのようなことが必要になるのかについて、ぜひ参考にしてください。

5-1.ターゲット層の選定

キッチンカーでは、明確なターゲット層の選定が必要になります。
ビジネスマンをターゲットにするのであれば、ランチタイムに売り上げを伸ばすために、どのような場所でどのような商品を販売するべきか、戦略を検討する必要があります。
学生向けであれば、大学生向けに商品を販売するのか、遊び目的で訪れる学生をターゲットにするのかなど、明確にターゲットを定める必要があります。
ターゲットをしっかり定めないと、商品が売れない可能性があるので注意が必要です。どのような人に何を売りたいのかをしっかり検討するように心がけましょう。

5-2.売り上げ目標の設定

キッチンカーは家賃などがかからない分低コストでの販売が可能です。しかし、最低限のコストを維持するためにはそれなりの販売数が必要になります。
そのためには、最低限販売しなくてはならない売り上げ数を設定するようにしましょう。
この時、売り上げ目標を1つ設定するのではなく、いくつかパターンを分けて設定するようにしましょう。
この時、販売するエリアによって販売数を設定する方法がおすすめです。パターンをいくつか想定することで、赤字経営のリスクを下げることが可能になります。

5-3.食品の衛生管理

キッチンカーで一度でも食中毒などの事故を起こしてしまうと、評判が低下してしまうだけでなく、最悪の場合お店が経営できなくなってしまう可能性があります。
通常のお店であれば、普通の衛生管理で問題なく経営ができるものの、キッチンカーは夏、冬では管理方法が異なるので注意が必要です。
特に夏場の時期は仕込みを事前にしていてもキッチンカーの保存方法が悪ければ食中毒を引き起こしてしまう恐れがあります。必ず食品を管理する時は慎重におこなうように心がけてください。

5-4.複数台による運営

キッチンカーでどれだけ売り上げを伸ばしても1台だけで販売することには限界があります。
そこで少しでも売り上げを伸ばすためには、同じ時間帯に複数台で営業をおこなうことが最適です。
1台で安定的に販売できるようになったら、複数台のキッチンカーを持ち、同じ時間帯で販売できるエリアを拡大させるように心がけましょう。

6.まとめ

キッチンカーでこれから経営を始めたいと検討している方は、今回紹介した気をつけるべきポイントに注意をして、開業準備を進めるように心がけてください。
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